【2025年版】自分で無料のホームページ作成ができるおすすめツール9選

無料でホームページを作るツール
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「自分で無料のホームページを作りたいけど、どのツールを使えばいいの?知識がなくても、おしゃれで本格的なサイトが作れる方法が知りたい!」

このように考えていませんか?

実は、無料ホームページ作成ツールを選ぶ上で大切なのは、「操作の簡単さ」「デザイン性」「スマホ対応」の3つのポイントなんです。

この記事では、数ある無料ツールの中から、この3つのポイントを満たすおすすめのツールを9つ厳選して、それぞれの特徴を比較しながら徹底解説します。

目次

無料でもホームページは作れる!有料プランとの違いを解説

無料と有料プランの違い

「自分のホームページを持ちたいけれど、費用はかけられない…」そう考えている方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、現在では無料でも十分に魅力的で機能的なホームページを作成できます。専門的な知識がなくても、直感的な操作でプロが作ったようなサイトを公開できるサービスがたくさん登場しているからです。

ただし、無料で利用できるプランにはいくつかの制限があるのも事実です。ビジネスを本格的に展開していく上では、有料プランでなければ実現できないこともあります。

そこでこの章では、まず無料プランで「できること」と「できないこと」を整理し、有料プランとの具体的な違いを分かりやすく解説します。この違いを理解することが、あなたにぴったりのホームページ作成方法を見つける第一歩です。

無料プランでできること・できないこと

無料のホームページ作成ツールは、個人事業を始めたばかりの方や、まずはスモールスタートを切りたい方にとって非常に心強い味方です。

基本的な機能は無料で十分に利用できます。例えば、あらかじめ用意されたデザインテンプレートを選んで自分好みに編集したり、事業内容を伝える文章や作品の写真を掲載したりすることはもちろん可能です。また、ブログやお知らせを更新する機能や、スマートフォンで見た時に自動でレイアウトを最適化してくれる機能(レスポンシブ対応)も、多くの無料ツールに備わっています。

一方で、無料であるがゆえの制限も存在します。例えば、サイトのアドレスにサービスの名称が入ってしまったり、サイト上にサービスの広告が表示されたりすることがあります。また、たくさんの高画質な写真や動画をアップロードしたい場合には容量が足りなくなったり、お客様からの問い合わせに迅速に対応してくれる手厚いサポートが受けられなかったりする点も、無料プランでは難しい部分です。

有料プランとの主な違い

それでは、無料プランと有料プランでは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。あなたの事業の目的や規模によって、どちらが適しているかは変わってきます。ここでは、特に重要となる4つのポイントに絞って、その違いを見ていきましょう。

独自ドメイン

独自ドメインとは、「〇〇.com」や「〇〇.jp」といった、世界に一つだけのオリジナルなインターネット上の「住所」のことです。このドメインは、有料プランにアップグレードすることで利用可能になる場合がほとんどです。

無料プランでは、多くの場合「〇〇.wixsite.com」や「〇〇.jimdofree.com」のように、利用しているサービス名が含まれたURLが割り当てられます。これでもホームページの公開はできますが、独自ドメインを取得すると、短く覚えてもらいやすいURLになるため、顧客からの信頼性が格段に向上します。名刺やパンフレットに記載する際にも、すっきりと本格的な印象を与えられます。

広告の表示

多くの無料ホームページ作成サービスでは、作成したサイトのどこかに、そのサービス自体の広告が表示される仕組みになっています。これは、サービス提供側が無料でサービスを維持するための収益源となっているためです。

個人の趣味のサイトであれば気にならないかもしれませんが、事業用の公式サイトとなると、この広告がビジネスの信頼性やブランドイメージを損ねてしまう可能性も否定できません。有料プランに切り替えることで、これらの広告を非表示にし、完全に自分のコンテンツだけのスッキリとしたサイトにすることができます。

データ容量と機能制限

データ容量とは、ホームページに保存できる情報の量のことです。家の収納スペースをイメージすると分かりやすいかもしれません。文章だけでなく、高画質な写真や紹介動画などをたくさん掲載したい場合、このデータ容量が重要になります。

無料プランでは、この容量が数GB(ギガバイト)程度に制限されていることが一般的です。一方、有料プランではより大きな容量が提供されるため、コンテンツの量を気にすることなくサイトを充実させていくことができます。また、高機能なネットショップ機能や、詳細なアクセス解析ツール、予約システムといったビジネスを加速させるための便利な機能が、有料プラン限定で提供されていることも多いです。

サポート体制

ホームページを運営していると、操作方法が分からなくなったり、予期せぬトラブルが発生したりすることもあります。このような時に頼りになるのがサポート体制です。

無料プランの場合、サポートは主にサイト上で公開されている「よくある質問(FAQ)」や、ユーザー同士で質問しあうコミュニティフォーラムが中心となります。一方で有料プランでは、メールや電話で専門のスタッフに直接質問できる、個別サポートが提供されることがほとんどです。万が一の時にも迅速に問題を解決できる安心感は、有料プランならではの大きなメリットと言えるでしょう。

【目的別】無料ホームページ作成ツールの選び方3つのポイント

無料ホームページ作成ツールの選び方

無料のホームページ作成ツールは数多く存在するため、「どれを選べばいいのか分からない」と迷ってしまうかもしれません。ツール選びで失敗しないためには、あなたがホームページを作る「目的」を明確にし、それに合ったものを選ぶことが重要です。

例えば、「とにかく簡単に作りたい」「おしゃれなデザインにこだわりたい」「スマートフォンからのアクセスを重視したい」など、人によって優先したいポイントは様々です。

この章では、あなたが最適なツールを見つけられるよう、特に重視すべき3つの選び方のポイントを解説します。この3つの視点を持つことで、ツールの特徴を的確に比較検討できるようになります。

ポイント1:専門知識がなくても簡単か?(操作性)

ホームページ作成と聞くと、プログラミングなどの専門知識が必要だと身構えてしまう方もいるかもしれません。しかし、最近の無料ツールは、専門知識が全くない初心者の方でも直感的に操作できるよう工夫されています。

特に注目したいのが、「ドラッグ&ドロップ」に対応しているかどうかです。これは、写真やテキストなどのパーツを、まるでスマートフォンのアプリアイコンを動かすように、マウスで好きな場所に置いていくだけでページを編集できる機能です。これに対応しているツールなら、パワーポイントやワードを扱うような感覚で、見たままの形で簡単にページを組み立てることができます。

ツールを選ぶ際には、「初心者向け」「簡単操作」といったキーワードで紹介されているものを選ぶと良いでしょう。多くのツールで無料のお試し登録ができますので、実際にいくつか触ってみて、ご自身が「これなら続けられそう」と感じる操作性のものを選ぶのが確実です.

ポイント2:おしゃれなデザインが作れるか?(デザイン性)

特に個人で事業をされている方にとって、ホームページはあなたのサービスや作品の世界観を伝える「顔」のような存在です。そのため、デザイン性は非常に重要な選定ポイントになります。

多くのホームページ作成ツールには、「テンプレート」と呼ばれるデザインのひな形が多数用意されています。このテンプレートの質と数が、デザイン性の高さを左右します。海外製のツールはスタイリッシュで大胆なデザインが多く、日本製のツールはシンプルで整ったデザインが多いなど、それぞれに特色があります。

まずは、あなたの事業のイメージに合ったテンプレートがあるかどうかを確認しましょう。例えば、ハンドメイド作家さんなら温かみのあるデザイン、サロン経営者なら清潔感や高級感のあるデザインが良いかもしれません。

公式サイトで公開されているテンプレート一覧や、そのツールを使って作られた実際のサイト事例を参考に、あなたの理想に近いデザインが実現できそうかを見極めることが大切です。

こちらもチェック

ポイント3:スマホ表示に最適化されているか?(レスポンシブ対応)

現在、ホームページを閲覧する人の多くは、パソコンではなくスマートフォンを利用しています。そのため、作成したホームページがスマートフォンの小さな画面でも見やすく、操作しやすいように表示されることは、もはや必須の条件と言えます。

このスマートフォン表示に自動で対応してくれる機能を「レスポンシブデザイン」と呼びます。ほとんどの無料ツールがこのレスポンシブ対応をうたっていますが、その精度はツールによって様々です。

テンプレートを選んだり、編集したりする際には、必ず「スマホプレビュー」機能を使って、スマートフォンでどのように見えるかを確認する習慣をつけましょう。パソコンでは綺麗に表示されていても、スマートフォンで見ると文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりすることがあります。どんなデバイスからアクセスしたお客様にも快適に閲覧してもらえるサイトを作ることが、機会損失を防ぐ上で非常に重要です。

【2025年最新】自分で作れる無料ホームページ作成ツールおすすめ9選

おすすめツール

ここまで解説してきた「選び方のポイント」を踏まえ、いよいよ具体的におすすめの無料ホームページ作成ツールをご紹介します。世の中には数多くのツールが存在しますが、今回は特に初心者の方でも扱いやすく、デザイン性にも優れた人気のツールを9つ厳選しました。

それぞれのツールに強みや特徴がありますので、「自分の目的に一番合いそうなのはどれか」という視点で比較してみてください。まずは、今回ご紹介する9つのツールの特徴を一覧表にまとめましたので、全体像を把握するためにお役立てください。

無料ホームページ作成ツール比較一覧表

ツール名特徴こんな人におすすめ
Wixデザイン性が高く、テンプレートが豊富。ドラッグ&ドロップで自由なレイアウトが可能。デザインにこだわりたい人、オリジナリティを出したい人
WordPress圧倒的なシェアを誇り、カスタマイズ性が無限大。本格的なブログやメディアサイトにも対応。将来的にサイトを大きく育てたい人、ブログで集客したい人
BASEネットショップ作成に特化。初期費用・月額費用無料で簡単にオンラインストアを開設できる。ハンドメイド作品やオリジナル商品を販売したい人
CanvaデザインツールCanvaの機能でWebサイトが作れる。画像編集と同じ感覚で手軽に作成可能。とにかく手軽に、素早く1ページのサイトを作りたい人
STUDIO国産ツールで直感的な操作性が魅力。コード知識不要でプロレベルのデザインが実現できる。ポートフォリオサイトを作りたいクリエイター、デザイナー
ペライチ1枚の縦長のページ作成に特化。セミナー告知やイベントページなどに最適。期間限定のLP(ランディングページ)を作りたい人
JimdoAIが簡単な質問に答えるだけでサイトの土台を自動作成してくれる機能があり、手軽さが人気。とにかく時間をかけずに、すぐにサイトを公開したい人
GoogleサイトGoogleアカウントがあればすぐに利用可能。シンプルで操作が分かりやすく、社内向けサイトにも。シンプルな構成で良い人、Googleサービスを多用する人
Ameba OwndブログサービスAmebaが提供。SNSとの連携がスムーズで、おしゃれなブログ一体型サイトに。SNSからの集客を強化したい人、ファン向けサイトを作りたい人

【デザイン性重視なら】Wix(ウィックス)

Wixは、世界で2億人以上のユーザーに利用されている、非常に人気の高いホームページ作成ツールです。一番の魅力は、なんといってもそのデザイン性の高さにあります。プロのデザイナーが作成した800種類以上の豊富なテンプレートが用意されており、どれもスタイリッシュでクオリティが高いのが特徴です。

操作は直感的なドラッグ&ドロップ方式で、テキストや写真、ボタンなどをページの好きな場所に自由に配置できます。そのため、テンプレートをベースにしながらも、かなりオリジナリティの高いデザインに仕上げることが可能です。「無料でもデザインには絶対に妥協したくない」という方には、最もおすすめできるツールの一つです。また、予約機能やイベント管理機能など、ビジネスに役立つ多彩なアプリを追加できる拡張性の高さも魅力です。

【ブログ・集客も考えるなら】WordPress(ワードプレス)

WordPressは、厳密には「ツール」ではなく、Webサイトを管理・更新するための「システム(CMS)」です。世界のWebサイトの約4割がこのWordPressで作られていると言われるほど、圧倒的なシェアを誇ります。

WordPressを利用するには、自分でサーバーとドメインを用意する必要がありますが、その分、広告表示は一切なく、デザインや機能をどこまでも自由にカスタマイズできます。特にブログ機能が非常に強力で、SEO(検索エンジン最適化)にも強い構造になっているため、「ホームページを育てて将来的には集客の柱にしたい」と考えている方に最適です。最初は少し学習が必要ですが、インターネット上に情報が豊富にあるため、分からないことがあっても解決しやすいというメリットもあります。

【ネットショップを開きたいなら】BASE(ベイス)

もしホームページを作る目的が「自分の作品や商品をインターネットで販売すること」であれば、BASEが最も有力な選択肢になります。BASEはネットショップの開設に特化したサービスで、初期費用や月額費用が一切かからずに、自分だけのオンラインストアを持つことができます。

商品が売れた時にだけ手数料がかかる仕組みなので、リスクなく始められるのが大きな魅力です。クレジットカード決済やコンビニ決済など、必要な決済機能も最初から全て揃っています。デザインテンプレートもおしゃれなものが多く、あなたのブランドイメージに合ったショップデザインが可能です。ハンドメイド作家さんや、オリジナルグッズを販売したいと考えている方にとっては、まさに至れり尽くせりのサービスと言えるでしょう。

【手軽さNo.1】Canva(キャンバ)

普段からSNSの投稿画像やプレゼンテーション資料の作成で「Canva」を愛用している方も多いのではないでしょうか。実はそのCanvaに、Webサイトを作成して公開する機能があることは意外と知られていません。最大の魅力は、あなたが使い慣れたCanvaの操作画面そのままで、デザインを作成するのと同じ感覚で手軽にホームページが作れてしまう点です。

豊富なデザインテンプレートから好みのものを選び、テキストや写真を差し替えるだけですぐに1ページのサイトが完成します。複雑な機能はありませんが、「まずは名刺代わりになる簡単なサイトを、とにかく素早く公開したい」という方にとっては、これ以上ないほど便利なツールです。イベントの告知ページや、自身のプロフィールをまとめたページなどを、数時間で作成することも可能です。

【ポートフォリオに最適】STUDIO(スタジオ)

STUDIOは、日本で開発された次世代のWebデザインプラットフォームです。一番の特徴は、プログラミングのコードを一切書くことなく、まるでプロのデザイナーがツールを使って作り込むかのように、自由自在なデザインレイアウトを実現できる点にあります。最初は少し操作に慣れが必要ですが、その自由度の高さから、特に自身の作品を魅力的に見せたいクリエイターやデザイナーから絶大な支持を得ています。

白紙の状態から完全にオリジナルのデザインを組み上げることもできますし、クオリティの高いテンプレートも用意されています。特に、写真やイラストなどのビジュアルを美しく見せることに長けているため、自身の作品集となるポートフォリオサイトを作成したい方には最適なツールと言えるでしょう。

【シンプルイズベスト】ペライチ

「ペライチ」はその名の通り、1枚の長いページ(ランディングページ)を簡単に作成することに特化した国産のサービスです。複数のページを持つ複雑なサイトではなく、伝えたい情報を1ページに集約して、シンプルに見せたい場合に大きな力を発揮します。

例えば、新商品の紹介ページや、セミナー・イベントの告知、期間限定のキャンペーンページなどの作成に非常に適しています。テンプレートを選んで、上から順番にブロックを組み立てていくだけで、分かりやすく魅力的なページが完成します。専門知識も必要なく、公開までの手順が非常にシンプルなため、「パソコン作業はあまり得意ではない」という方でも安心して利用できるのが嬉しいポイントです。

【ビジネス利用に強い】Jimdo(ジンドゥー)

Jimdoはドイツで生まれた、世界中で利用されているホームページ作成ツールです。特に注目なのが「AIビルダー」という機能。いくつかの簡単な質問に答えていくだけで、AIがあなたのビジネスに合った写真や文章を組み合わせて、ホームページの土台を自動で作成してくれます。「デザインを考えるのが面倒」「とにかく時間をかけずに公開したい」という方にとっては、非常に心強い機能です。

もちろん、AIが作成したものをベースに、後から自分で細かく修正することも可能です。全体的にシンプルで分かりやすい操作性が特徴で、ビジネスで必要とされる「会社概要」「お問い合わせフォーム」といった基本的な要素がしっかり揃っているため、個人事業主だけでなく中小企業の公式サイトとしても広く活用されています。

【Googleサービスとの連携】Googleサイト

もしあなたが普段からGmailやGoogleドライブ、Googleカレンダーなどを活用しているなら、「Googleサイト」を試してみる価値はあります。Googleアカウントさえ持っていれば、誰でもすぐに、完全に無料でホームページを作成できます。

見た目は非常にシンプルですが、その分、操作は極めて簡単です。Googleドキュメントを編集するような感覚でページを作成でき、Googleドライブ内の資料を直接埋め込んだり、Googleカレンダーをページに表示させたりといった、Googleサービス間のスムーズな連携が最大の強みです。派手さはありませんが、社内での情報共有ポータルや、ごくシンプルな活動紹介サイトとしては十分な機能を備えています。

【国産で安心】Ameba Ownd(アメーバオウンド)

「Ameba Ownd」は、ブログサービスで有名な「Ameba」が提供するホームページ作成サービスです。一番の強みは、Amebaブログはもちろん、X(旧Twitter)やInstagramといった様々なSNSとの連携が非常にスムーズな点です。複数のSNSの投稿をホームページ上にまとめて表示させることができ、情報を一元化するハブサイトとして機能させることができます。

デザインテンプレートもおしゃれなものが多く、ブログと一体化したスタイリッシュなサイトを簡単に作れます。すでにSNSで多くのファンを抱えており、それらのファンに向けて自身の活動をより深く伝えたり、ブランドイメージを高めたりしたいと考えているクリエイターやアーティストに特におすすめのツールです。

知識ゼロでも簡単!自分でホームページを作成する5ステップ

ホームページを自分で作成するステップ

おすすめのツールが分かったところで、「じゃあ、実際にどうやって作っていくの?」と具体的な手順が気になりますよね。ホームページ作成は、やみくもに始めると途中で挫折しがちですが、しっかり手順を踏めば、専門知識がなくても誰でも完成させることができます。

ここからは、全くの初心者の方でも迷わないように、ホームページを公開するまでの流れを5つの具体的なステップに分けて解説していきます。この手順通りに進めれば、あなただけの素敵なホームページが形になりますので、安心してついてきてください。

ステップ1:ホームページの目的と構成を決める

まず最初に、そして最も重要なのが「設計図」を作ることです。家を建てる時に設計図が必要なように、ホームページも作る前に目的と構成を明確にしておくことが成功の鍵を握ります。

「誰に、何を伝えて、どうしてもらいたいか」という目的を考えてみましょう。例えば、「ハンドメイド作品の魅力を伝えて、購入につなげたい」「自分の活動を知ってもらい、お問い合わせが欲しい」など、目的によって必要な情報やページの作りが変わってきます。

目的が決まったら、必要なページ(構成)を書き出してみましょう。例えば、個人事業主の方なら、最低でも以下の5つのページがあると良いでしょう。

  • トップページ: サイトの顔となる最初のページ
  • 事業・サービス紹介: 何をしているのかを具体的に伝えるページ
  • 作品・実績紹介: 作品の写真や過去の実績を見せるページ
  • プロフィール: あなたの人柄や想いを伝え、信頼を得るページ
  • お問い合わせ: 連絡先やフォームを設置するページ

これを紙やメモ帳に書き出すだけで、頭の中が整理され、この後の作業が格段にスムーズになります。

ステップ2:作成ツールを選んで登録する

ホームページの設計図ができたら、次はいよいよ「道具」を選びます。前の章でご紹介した9つのツールの中から、ステップ1で決めたあなたの目的に最も合ったツールを1つ選びましょう。

例えば、「とにかくデザインにこだわりたい」ならWix、「ネットショップがメイン」ならBASE、「ブログで集客したい」ならWordPressというように、自分の軸に合わせて選びます。

利用したいツールを決めたら、公式サイトにアクセスしてアカウントを登録します。ほとんどのツールは、メールアドレスとパスワードを設定するだけで、すぐに無料で利用を開始できます。この段階では費用は一切かからないので、気軽に試すことができます。

ステップ3:テンプレートを選び、デザインをカスタマイズする

アカウントの登録が完了すると、いよいよホームページのデザインを決める、最も楽しいステップに入ります。多くのツールでは、プロが作成したデザインのひな形である「テンプレート」が何百種類も用意されています。

まずは、あなたの事業のイメージや、ステップ1で考えた構成に近いテンプレートを選びましょう。ナチュラルな雰囲気、スタイリッシュな雰囲気、可愛い雰囲気など、テンプレートを眺めているだけでもインスピレーションが湧いてくるはずです。

テンプレートを決めたら、それを自分仕様にカスタマイズしていきます。メインの色をあなたのブランドカラーに変えたり、持っているロゴの画像をアップロードして設定したり、サイト全体の文字のフォント(書体)を変更したりと、直感的な操作で自分だけのデザインに近づけていくことができます。

ステップ4:写真や文章などのコンテンツを入れる

デザインの骨格ができあがったら、次はそこに魂を吹き込む「コンテンツ(中身)」を入れていきます。コンテンツとは、ホームページに掲載する文章や写真、イラストなどのことです。

特に写真は、サイトの印象を大きく左右する重要な要素です。あなたのサービスや作品の魅力が最大限に伝わるように、できるだけ明るく、画質の良い写真を用意しましょう。スマートフォンで撮影した写真でも、自然光の下で撮るなどの工夫をするだけで、ぐっとプロらしい印象になります。

文章は、専門用語を避けて、お客様に語りかけるような気持ちで作成するのがポイントです。「どんな想いでこの事業を始めたのか」「このサービスを利用すると、お客様のどんな悩みが解決するのか」といったストーリーを伝えることで、共感を呼び、信頼につながります。

ステップ5:最終確認をして公開する

全てのページにコンテンツを入れ終えたら、いよいよ公開です。しかしその前に、必ず最終確認を行いましょう。焦って公開ボタンを押してしまうと、思わぬミスにつながることがあります。

最低でも以下の点は必ずチェックしてください。

  • 誤字脱字はないか
  • 設定したリンクが正しく飛ぶか(リンク切れはないか)
  • スマートフォンで見た時に、デザインが崩れていないか
  • お問い合わせフォームから、テスト送信が正常にできるか

特にスマートフォンでの表示確認は重要です。可能であれば、ご自身のスマートフォンだけでなく、家族や友人の端末でも見てもらうと、客観的な意見がもらえて安心です。全てのチェックが完了したら、管理画面にある「公開」ボタンを押しましょう。これで、あなたのホームページがインターネット上に誕生します。

無料でホームページを作成する際の3つの注意点

無料でホームページを作成する際の注意点

無料のホームページ作成ツールは、コストをかけずにビジネスの第一歩を踏み出せる、非常に強力な味方です。しかし、その手軽さの裏には、事前に理解しておくべきいくつかの注意点も存在します。

これらのデメリットを知らずに運営を始めてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔したり、ビジネスの成長を妨げる要因になったりする可能性もあります。

ここでは、無料のホームページ作成サービスを利用する上で、特に注意すべき3つのポイントを解説します。これらをしっかり把握した上で、ご自身の事業にとって許容できる範囲かどうかを判断することが大切です。

注意点1:独自ドメインが使えない場合がある

最初にご紹介した「有料プランとの違い」でも触れましたが、独自ドメインの問題は最も重要な注意点の一つです。独自ドメインとは「〇〇.com」のような、あなたの事業やお店オリジナルのURLのことです。

無料プランの場合、URLは「〇〇.jimdofree.com」のように、利用しているサービスのドメインを間借りした形(サブドメイン)になります。これでは、どうしても「どこかのサービスを借りて簡易的に作っている」という印象を与えてしまいがちです。お客様からの信頼性という観点では、独自ドメインに比べて不利になることは否めません。将来的にビジネスを大きくしていくことを見据えるのであれば、いずれは独自ドメインの取得(有料プランへの移行)を検討する必要があることを覚えておきましょう。

注意点2:サービスの広告が表示される

ホームページ作成サービスは、無料で提供する代わりに、作成されたサイト上に自社の広告を表示することで収益を得ています。そのため、無料プランで作成したホームページには、サイトの上部や下部などに、そのサービスの広告バナーが表示されることがほとんどです。

この広告は、あなたがコントロールすることはできず、常に表示され続けます。せっかくあなたのサービスや作品の世界観を伝えようとおしゃれなデザインにしても、関係のない広告が表示されることで、ブランドイメージが損なわれてしまう可能性があります。また、訪問者の注意が広告に逸れてしまい、本来見てほしいコンテンツから離脱してしまう原因にもなりかねません。

注意点3:サービスが突然終了するリスク

無料のホームページ作成サービスは、運営会社の経営方針によって、サービス内容が変更されたり、最悪の場合、サービス自体が突然終了してしまったりするリスクがゼロではありません。万が一サービスが終了してしまった場合、あなたが時間と労力をかけて作り上げたホームページは、ある日突然インターネット上から消えてしまいます。

もちろん、大手企業が運営する安定したサービスを選べば、そのリスクは極めて低いと言えます。しかし、そのような可能性があることは頭の片隅に入れておくべきです。大切なホームページを長期的な「資産」として育てていきたいのであれば、サービスの運営元が信頼できる企業であるかどうかも、ツール選びの隠れた重要なポイントになります。

ワンランク上のサイトに!ホームページのクオリティを上げるコツ

クオリティを上げるコツ

無料のツールを使ってホームページの形ができあがると、それだけでも嬉しいものですが、せっかくならもう一歩進んで、訪問者の心に残るような「質の高いサイト」を目指したいですよね。

少しの工夫を加えるだけで、サイトの印象は驚くほど変わります。「無料だからこの程度」と諦める必要は全くありません。プロが作ったような本格的な雰囲気を醸し出し、ビジネスの信頼性をさらに高めることができます。

ここでは、あなたのホームページのクオリティを格段に引き上げる、今日からすぐに実践できる3つの簡単なコツをご紹介します。

魅力的な写真や画像を用意する

ホームページを訪れた人が、最初に文章をじっくり読むことは稀です。多くの人は、まずサイト全体の雰囲気や写真・画像をざっと眺めて、続きを読むかどうかを瞬時に判断しています。つまり、写真や画像のクオリティは、訪問者の第一印象を決定づける最も重要な要素なのです。

高価なカメラを用意する必要はありません。スマートフォンのカメラでも、いくつかのポイントを意識するだけで、写真は格段に良くなります。一番のコツは「自然光の下で撮影する」ことです。室内であれば、日中の明るい窓際で撮影するだけで、被写体がクリアで魅力的に映ります。また、背景に余計なものが映り込まないように整理整頓することも大切です。

もし自分で良い写真を用意するのが難しい場合は、無料でおしゃれな写真素材を提供しているサイトを利用するのも一つの手です。事業内容に合ったクオリティの高いイメージ写真を使うことで、サイト全体の専門性や信頼性を高めることができます。

キャッチコピーを工夫する

ホームページのトップページで、最初に訪問者の目に飛び込んでくる短い文章、それが「キャッチコピー」です。この一文で「このサイトは自分に関係がありそうだ」「なんだか面白そうだ」と思ってもらえるかどうかが、訪問者がサイト内を回遊してくれるかの分かれ道になります。

キャッチコピーを作る際は、「誰の、どんな悩みを解決できるのか」という視点(ベネフィット)を盛り込むのがポイントです。例えば、単に「ハンドメイドアクセサリー販売」と書くのではなく、「いつもの日常に、心ときめく瞬間を。あなただけの一点物アクセサリー」のように、顧客が得られる価値や感情に訴えかける言葉を選ぶと、より深く響きます。あなたの事業やサービスが持つ一番の魅力を、短い言葉で表現できないか考えてみましょう。

SNSとの連携を設定する

今や、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSは、ビジネスにおいて欠かせない情報発信ツールです。あなたがすでにSNSアカウントを運用しているのであれば、それをホームページと連携させない手はありません。

ほとんどのホームページ作成ツールには、SNSアカウントへのリンクボタンを設置したり、タイムラインをページ上に埋め込んだりする機能が備わっています。ホームページにSNSの情報を表示させることで、サイトに「今の情報」が加わり、更新感や活気を演出できます。

逆に、SNSのプロフィール欄には、必ず作成したホームページのURLを記載しましょう。SNSであなたに興味を持った人が、より詳しい情報を得るためにホームページを訪れてくれるようになります。このように、ホームページとSNSを相互に行き来できる流れを作ることで、両方の長所を活かした効果的な情報発信が可能になります。

無料のホームページ作成に関するよくある質問(FAQ)

よくある質問

ここまで記事を読んでいただき、無料でのホームページ作成について、具体的なイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

最後に、多くの方が疑問に思う点や、始める前に感じるちょっとした不安について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。これを読めば、あなたの疑問はきっと解消され、自信を持って第一歩を踏み出せるはずです。

Q. 本当にずっと無料で使えますか?

今回ご紹介したツールの無料プランは、基本的に期間の制限なくずっと無料で利用し続けることができます。サービス提供側は、サイトに表示される広告収入や、将来的にユーザーがより高機能な有料プランにアップグレードしてくれることを見越して、無料プランを提供しています。

ただし、記事の中でも解説したように、無料プランには広告の表示や独自ドメインが使えないといったいくつかの制限があります。基本的な機能だけで十分という方はずっと無料で使い続けられますし、事業が成長してより多くの機能が必要になったタイミングで、有料プランを検討するという使い方が可能です。

Q. パソコンが苦手でも大丈夫ですか?

この記事でご紹介したツールのほとんどは、パソコンの操作に不慣れな方や、専門知識がまったくない初心者を対象に設計されています。

パワーポイントで資料を作ったり、ブログを更新したりするような感覚で、見たままを直感的に編集できるのが特徴です。テンプレートを選んで、文字と写真を入れ替えるだけでも、十分に整ったサイトが完成します。プログラミングのコードに触れる必要は一切ありませんので、どうぞご安心ください。まずは気軽に、どれか一つのツールに登録して触ってみることをお勧めします。

Q. 作成後に有料プランに変更できますか?

ほとんど全てのサービスで、無料プランで作成したホームページを、後からいつでも好きなタイミングで有料プランにアップグレードすることができます。むしろ、サービス提供側もその流れを想定して、非常に簡単な手続きで移行できるようにしています。

有料プランに変更しても、それまでに作成したページのデザインや文章、画像などのコンテンツが消えてしまうことはありません。すべてを引き継いだまま、広告が非表示になったり、独自ドメインが使えるようになったりと、機能だけが拡張されます。まずは無料プランでじっくりサイトを作り込み、あなたのビジネスの成長に合わせてプラン変更を検討するのが、最も賢いやり方です。

まとめ

本記事では、無料でも自分でホームページを作成できるおすすめのツールと、その具体的な手順について詳しく解説してきました。今の時代、専門知識がなくても、驚くほど簡単におしゃれで機能的なサイトを作ることができます。

大切なのは、「操作の簡単さ」「デザイン性」「スマホ対応」という3つのポイントを意識して、あなたの目的に合ったツールを選ぶことです。そして、ご紹介した5つのステップに沿って進めれば、誰でも思い描いたホームページを形にできます。

まずはこの記事を参考に、気になったツールを一つ選んで、無料登録から始めてみてください。実際に触れてみることで、「自分にもできる」という実感が湧いてくるはずです。

もちろん、作成を進める中で「やっぱりデザインが難しいな」「本業が忙しくて時間が作れない」と感じることもあるかもしれません。また、ビジネスを加速させるためにより本格的なデザインや集客機能が必要になった際には、いつでも私たちのような制作のプロにご相談ください。無理なく、あなたに合った最適な方法で、理想のホームページを実現するお手伝いをいたします。

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この記事を書いた人

プリメーラWEB工房のアバター プリメーラWEB工房 代表:てっちゃん

福岡エリアで、地域の中小企業や個人事業主の方に寄り添ったホームページ制作やWEB集客のサポートをしています。集客できるホームページを軸に、SEO・MEO・SNS・動画・生成AIまで、WEBの“困った”を一括サポート中。ビジネスの魅力をしっかり伝えたい方、まずはお気軽にご相談ください!

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