ホームページタイトルの決め方｜そのまま使える業種別の例文4パターン

「自社のホームページを作っているけど、サイトの顔となる『タイトル』ってどうやって決めたらいいんだろう？」

「会社名だけじゃダメなのかな？どんなキーワードを入れたら、お客さんに見つけてもらえるようになるんだろう？」

と、タイトルの付け方で手が止まっていませんか？

実は、ホームページのタイトルは「どんなサービスを提供している会社なのか」が一目で分かるように設計するのが鉄則です。

トップページと個別ページで役割を意識してキーワードを使い分けることが、集客を成功させるための重要な第一歩になります。

この記事では、SEOに強く、ユーザーにも分かりやすいホームページタイトルの決め方を基礎から解説します。さらに、すぐに使えるコーポレートサイト、士業、店舗、ECサイトといった4つの業種別テンプレートもご紹介。

ホームページタイトルとは？

「ホームページのタイトル」とは、あなたのサイトの「顔」であり「看板」です。

正式には「タイトルタグ」と呼ばれますが、この記事では分かりやすく「ホームページタイトル」と呼びます。

ホームページタイトルが表示される場所はどこ？

あなたが設定したホームページタイトルは、主に次の2つの重要な場所に表示されます。

• Googleなどの検索結果画面：検索したときに表示される、クリックできる青い文字のリンク部分です。ユーザーがあなたのサイトに訪れるかを決める、最初の関門となります。
• Webブラウザのタブ：サイトを開いたときに、ブラウザ（ChromeやSafariなど）の上部に表示されるタブの部分です。

特に検索結果画面での表示は、競合サイトと並んでユーザーの目に留まるため、非常に重要です。

ページタイトルとサイト名の違いとは？

ホームページ作りを始めた方が混同しやすいのが、「ページタイトル」と「サイト名（ホームページタイトル）」の違いです。

基本的には、トップページのタイトルは「サイト名」と「事業内容・強み」を組み合わせて作り、それ以外のページは「個別の内容 ＋ サイト名」という形で作成します。これがSEOの基本です。

他にも、ブログの記事名もページタイトルに当たります。

例えば、今読んでいるページは、「ホームページタイトルの決め方｜そのまま使える業種別の例文4パターン」というページタイトルになっています。

タイトルがSEOで最重要と言われる3つの理由

ホームページのタイトルは、単なる飾りではありません。あなたのサイトの集客や売上に直結する、SEO（検索エンジン最適化）において最も重要な要素の一つです。なぜ最重要なのか、その理由を分かりやすく解説します。

理由1：検索結果でのクリック率（CTR）に直結するから

あなたが何かを検索したとき、検索結果に青い文字で表示されたタイトルのうち、最も「知りたい！」と感じたものをクリックしますよね。これがクリック率（CTR：Click Through Rate）です。

タイトルが魅力的でなければ、いくら検索順位が高くてもユーザーに無視されてしまいます。検索エンジンの順位は「クリック率が高いページは、ユーザーの役に立っている」と判断する傾向があるため、良いタイトルは順位アップにも間接的に影響します。

理由2：検索エンジンがサイトの専門性を判断する手がかりになるから

Googleなどの検索エンジンは、タイトルに書かれているキーワードを見て「このページは何についての情報を提供しているのか？」を理解します。

例えば、「横浜 税理士 顧問契約」というキーワードがタイトルに含まれていれば、「このサイトは横浜で税理士サービスを提供している」と判断しやすくなります。タイトルに対策キーワードを適切に入れることは、検索順位を決定する上で非常に重要な情報源となります。

理由3：ユーザーがページの内容を瞬時に理解するため

ユーザーは検索結果を流し読みしています。数秒で「自分の探している情報があるか」を判断しているのです。

タイトルが曖昧だと、「このページを開く意味があるのかな？」と不安になり、クリックを避けてしまいます。タイトルにページの内容やメリットを具体的に書くことは、ユーザーの不安を解消し、サイトへの信頼性を高める効果があります。

SEOに強いホームページタイトルの付け方｜3つの基本ルール

ホームページタイトルがなぜ重要かをご理解いただけたところで、いよいよ実践編です。「どうすればSEOに強いタイトルが作れるの？」という疑問にお答えします。

これからご紹介する3つの基本ルールを守るだけで、あなたのホームページのタイトルは格段に良くなります。ぜひ、一つずつ確認しながら設定してみてください。

ルール1：対策キーワードを必ず含める

まず最も大切なのが、そのページで「どんなキーワードで検索されたいか」を考え、そのキーワードをタイトルに必ず含めることです。これを「対策キーワード」と呼びます。

例えば、あなたが横浜市でホームページ制作会社を運営しているなら、「ホームページ制作 横浜」といったキーワードが対策キーワードになります。このキーワードがタイトルに入っていないと、検索エンジンはそのページが「横浜のホームページ制作」に関するページだと正しく認識できません。

キーワードはなるべく文頭（左側）に配置する

キーワードを入れる場所も重要です。ユーザーと検索エンジンの両方が、文頭（左側）にある言葉をより重要だと認識する傾向があります。

良い例の方が、何を提供している会社なのかが一瞬で分かりますよね。特別な理由がない限り、最も重要なキーワードはタイトルの前半に置くことを意識してください。

ルール2：最適な文字数（30文字前後）に収める

タイトルの長さもSEOにおいて非常に重要です。長すぎるタイトルは、検索結果画面で「…」と省略されてしまい、伝えたい内容がユーザーに届きません。

一般的に、検索結果に省略されずに表示される文字数は、全角で30文字前後と言われています。この文字数内に、キーワードとあなたの会社の強みを簡潔にまとめるのが理想です。

PCとスマートフォンでの表示の違いを意識する

注意点として、表示される文字数はPCとスマートフォンで異なります。一般的に、スマートフォンの方がPCよりも表示文字数が少ない傾向にあります。

あなたのサイトの訪問者が主にスマートフォンユーザーである場合は、28文字以内に収めておくと、タイトルが途中で切れてしまうリスクを減らせるので安心です。

ルール3：誰にでも伝わる簡潔で分かりやすい言葉を選ぶ

最後のルールは、専門用語や業界用語、難しい漢字を避け、中学生でも理解できるような分かりやすい言葉を選ぶことです。

ユーザーは、自分が知らない難しい言葉で書かれたタイトルをクリックしたいとは思いません。また、あなたが普段社内で使っている言葉と、お客様が検索で使う言葉は違うかもしれません。

常に「お客様はどんな言葉で検索するだろう？」という視点を持ち、シンプルで伝わりやすいタイトルを心がけましょう。

【そのまま使える】業種別ホームページタイトルの例文テンプレート4選

基本的なルールが分かったら、次はあなたのビジネスに当てはめて考えてみましょう。

ここでは、特にご相談の多い4つの業種を例に、そのまま使えるホームページタイトルのテンプレートと例文をご紹介します。ポイント解説を参考に、自社に合ったアレンジを加えてみてください。

1. コーポレートサイト（BtoB企業）のタイトル例

法人向けのビジネスでは、「どんな課題を解決できる会社なのか」を明確に伝えることが重要です。

基本テンプレート

[提供サービス]なら[会社名]｜[サービスがもたらす価値や強み]

例文

2. 士業（弁護士・税理士など）のタイトル例

士業のホームページでは、「地域名」と「専門分野」を明確にし、相談へのハードルを下げる工夫が効果的です。

【基本テンプレート】

[地域名]の[専門分野]相談なら[事務所名]｜[安心材料や強み]

【例文】

3. 店舗（飲食店・美容室など）のタイトル例

お客様に来店してもらうビジネスでは、「地域名」と「業種」が最も重要なキーワードです。お客様がお店を選ぶ決め手となるような特徴も加えましょう。

【基本テンプレート】

[地域名]の[業種・ジャンル]「[店名]」｜[お店の魅力や利用シーン]

【例文】

4. ECサイト（ネットショップ）のタイトル例

ECサイトでは、何を売っているお店なのかを明確にし、「通販」や「オンラインショップ」といったキーワードを入れることが基本です。

【基本テンプレート】

[扱う商品カテゴリ]の通販なら[ショップ名]｜[ショップのメリット]

【例文】

トップページだけじゃない！主要な固定ページのタイトル設定例

ホームページの顔であるトップページのタイトルが決まったら、次にサイト内の主要なページ（固定ページ）のタイトルも設定していきましょう。

ここでの基本ルールは「ページの内容を一言で表す ＋ サイト名（会社名）」という形にすることです。全ページが同じタイトルだと、検索エンジンもユーザーも混乱してしまいます。一つひとつのページに、固有の分かりやすい名前を付けてあげましょう。

会社概要ページのタイトル例

会社概要ページは、あなたの会社がどんな会社なのかを伝えるページです。シンプルに分かりやすく設定するのが基本です。

【基本テンプレート】

会社概要｜[サイト名]

【例文】

事業内容・サービスページのタイトル例

事業内容やサービスを紹介するページは、サイトの中でも特に重要なページです。どんなサービスを提供しているのか、具体的に分かるタイトルにしましょう。

【基本テンプレート】

[サービス名]のご案内｜[サイト名]

【例文】

料金ページのタイトル例

お客様が最も気にするページの一つが料金ページです。ここでも、何の料金なのかが明確に分かるようにしましょう。

【基本テンプレート】

料金プラン｜[サイト名]

【例文】

お問い合わせページのタイトル例

ホームページのゴールとなるお問い合わせページも、分かりやすさが第一です。

【基本テンプレート】

お問い合わせ｜[サイト名]

【例文】

【初心者でも簡単】WordPressでのホームページタイトル設定・変更方法

ここからは、実際にWordPress（ワードプレス）というホームページ作成ソフトを使って、タイトルを設定・変更する具体的な手順を解説します。

WordPressには、もともと備わっている基本機能で設定する方法と、「SEOプラグイン」という追加機能を使って、より柔軟に設定する方法の2つがあります。

WordPressの基本機能で設定・変更する方法

まずは、プラグインを使わない基本的な設定方法です。サイト全体の大元のタイトルと、各ページのタイトル、それぞれの変更方法を見ていきましょう。

サイト全体のタイトル（サイト名）を変更する手順

サイト全体の名前（サイト名）は、以下の手順で簡単に変更できます。

1. WordPressの管理画面（ダッシュボード）にログインします。
2. 左側のメニューから「設定」→「一般」をクリックします。
3. 「一般設定」画面にある「サイトのタイトル」という欄に、設定したいサイト名を入力します。
4. 一番下にある「変更を保存」ボタンをクリックして完了です。

ここで設定したタイトルが、あなたのホームページの基本のサイト名になります。

各固定ページのタイトルを変更する手順

会社概要やお問い合わせといった、各ページのタイトルは以下の手順で変更します。

1. WordPressの管理画面にログインします。
2. 左側のメニューから「固定ページ」→「固定ページ一覧」をクリックします。
3. タイトルを変更したいページのタイトルにカーソルを合わせ、「編集」をクリックします。
4. ページ編集画面の一番上にある大きな文字の入力欄が、そのページのタイトルです。ここを編集します。
5. 右上の「更新」ボタンをクリックして完了です。

この方法で、各ページのタイトルを個別に設定していくことができます。

SEOプラグイン「SEO SIMPLE PACK」で設定する方法

WordPressの基本機能でもタイトル設定はできますが、よりSEO効果を高めたいなら「SEOプラグイン」の導入がおすすめです。

ここでは、特に初心者の方に人気で使いやすい国産プラグイン「SEO SIMPLE PACK」を例にご紹介します。

なぜSEOプラグインを使うのがおすすめなのか？

WordPressの基本機能でもタイトル設定はできますが、SEOプラグインを使うと、集客で成果を出すための「攻め」のSEO設定がとても簡単になります。初心者の方が導入するメリットは、主に以下の3つです。

メリット1：サイトの見た目とSEO対策を両立できる

最大のメリットは、サイト上での見た目（例：「株式会社サンプル」）と、検索結果でのアピール用のタイトル（例：「Web制作 横浜｜株式会社サンプル」）を別々に設定できることです。これにより、デザイン性を保ったまま、検索エンジンにしっかりアピールできます。

メリット2：文字数や設定場所で迷わない

プラグインを導入すると、ページの編集画面に専用の入力ボックスが表示されます。現在の文字数を自動でカウントしてくれるので、「30文字前後にする」というルールを守るのが非常に楽になります。どこに入力すれば良いか迷うこともありません。

メリット3：SEOの「うっかりミス」を防げる

タイトルだけでなく、検索結果に表示される説明文（メタディスクリプション）など、SEOの基本項目を同じ場所で設定できます。「あれもこれも設定しなきゃ…」と混乱することなく、必要な項目をまとめて管理できるため、設定漏れなどのミスを防げます。

※「SEO SIMPLE PACK」の詳しいインストール方法や設定手順については、別の記事で詳しく解説します。

ホームページタイトルを付ける際の3つの注意点

最後に、ホームページタイトルを付ける際によくある失敗例と、そうならないための注意点を3つご紹介します。
せっかく考えたタイトルが逆効果にならないよう、公開する前に必ずこの3つのポイントをチェックしてください。

注意点1：キーワードを詰め込みすぎない

「SEOに効くなら、キーワードをたくさん入れよう！」と考えてしまうのは、初心者が陥りがちな間違いです。

このように、同じような意味のキーワードを不自然に詰め込むと、ユーザーからは何を伝えたいのか分かりにくく、検索エンジンからも「スパム行為（不正行為）」と見なされて、ペナルティを受ける可能性があります。

キーワードは欲張らず、そのページで最も重要な1〜2個に絞って、自然な文章になるように心がけましょう。

注意点2：全ページで同じタイトルを使い回さない

これもよくある失敗例ですが、サイト内の全てのページのタイトルが「株式会社サンプル」のように、同じになっているケースです。

これでは、ユーザーも検索エンジンも、それぞれのページに何が書かれているのか区別がつきません。結果として、サイト全体の評価が下がってしまう原因になります。

この記事の「主要な固定ページのタイトル設定例」で解説したように、ページごとに固有の、内容を的確に表すタイトルを必ず設定してください。

注意点3：記号を多用しすぎない

タイトルを目立たせるために、【】や◆といった記号を使いたくなるかもしれません。適度に使う分には問題ありませんが、使いすぎは逆効果です。

過度な記号の使用は、ユーザーに広告のような印象を与えてしまい、クリックをためらわせる原因になります。また、検索エンジンに正しく評価されない可能性もあります。

まとめ

今回は、SEOに強いホームページタイトルの決め方について、基本ルールから業種別の具体的な例文、設定方法まで網羅的に解説しました。

ホームページのタイトルは、あなたのサイトの「顔」となる非常に重要なパーツです。少し工夫するだけで、検索結果での見え方が大きく変わり、アクセスアップにつながります。

最後にもう一度、SEOに強いタイトルを付けるための3つの基本ルールをおさらいしましょう。

1. 対策キーワードを必ず含める（特に文頭）
2. 最適な文字数（30文字前後）に収める
3. 誰にでも伝わる簡潔で分かりやすい言葉を選ぶ

この記事でご紹介したテンプレートを参考に、まずはあなたのサイトのトップページのタイトルから見直してみてください。正しいタイトル設定は、Web集客成功への大きな一歩です。